診療費について

日本の医療は検査や治療をやった分だけ、費用が加算されていくシステムになっています。ちょっと高級なレストランに似ていて、席料の他に飲食をした分だけ支払うシステムです。
まず、どんな方でも初めての場合は初診料2880円、2度目からは再診料の730円がかかります。違いはここから先で全く大雑把ですが、目には2種類の症状があります。

1)痛い、痒い、腫れるなど、身体のどこにでも起きる症状。

2)見にくい、眩しい、ぼやけるなど、目特有の症状。

1)の痛い、痒いは結膜炎やものもらいのことが多く、原則として視力とはあまり縁がありません。普通は目の表面や瞼の裏側を顕微鏡で観察をして、場合によっては色素で角膜を染めて観察をしたり、眼圧を測定します。その結果目薬を処方すれば多くの場合、初診料、処方料と合わせて4000円から5000円。保険証の種類によって異なりますが、自己負担金はこの1割から3割です。

2)視力に関わる自覚症状は、白内障や眼底の病気が疑われるので、視力検査を行って目の表面を顕微鏡で観察をして、眼圧、眼底の検査まで行います。1)よりは相当詳しい検査を行うので、多くは6000円から8000円の診察代がかかり、この1割から3割は自己負担金になります。ただし、加齢黄斑変性症や緑内障が疑われれば、OCT検査、視野検査などが必要になって、その分が追加の検査料になります。なお、2回目からは再診料が730円、必要な検査も減るので、負担金は軽くなります。(2020.4.1)

疲れる、見にくい(50歳女性HM):老視

数年前から何となく見にくい、疲れると感じていましたが、これまでメガネを使ったことはありません。視力や眼底検査など一般的な眼検査を行った結果、軽い乱視ですが視力もよく、緑内障のような病気はなにもありません。疲れ目などの原因は、老視の年齢になってもメガネを使っていなかったためでした。メガネの処方をして問題は解決です。診療費は7520円。3割の自己負担金は2260円でした。2020.1.9

突然左眼が充血をした(72歳男性KY):結膜下出血

実際には充血ではなく、結膜下の軽い出血でした。痛みや目やにを伴うものでもありません。放っておけば数日で吸収をしてしまいます、血液をサラサラにする薬を飲んでいるとのこと、通常よりも少し治りが遅いことをお話して終了です。診療費は3360円。3割の自己負担金は1010円です。2020.1.10

飛蚊症、光が見える(63歳女性KY):後部硝子体剥離

ときどき何かが光る。以前から影のようなものがみえていた。瞳孔を開いて詳しい眼底検査を行った結果、硝子体という眼球内部組織が縮んで、眼球内に濁りが生じていました。診断は後部硝子体剥離。通常の加齢現象で、特に心配をするものではありません。視力や前眼部など異常はなく、原因をお話して診察は終了です。診療費は7320円。3割の自己負担金は2200円でした。2020.1.9

糖尿病の眼底検査(62歳男性KT):糖尿病網膜症

内科で糖尿病の管理をなさっていた方です。糖尿病の3大合併症は網膜症、腎症、末梢神経障害で、内科の先生から網膜症の検査のため紹介をされました。一般的な眼検査の他に瞳孔を開いて詳しい眼底検査、眼底撮影を行ったところ点状の出血があり、ごく初期の糖尿病網膜症です。全身の管理を徹底することをお話しして、半年に1回、同様の検査を行うことをお勧めしました。診療費は8180円、3割の自己負担金は2450円です。2020.1.17

白内障手術希望(56歳女性MK):白内障

以前から白内障とは言われていたけれど、最近とくにみにくくなったとのことです。白内障に関する一通りの検査の途中、視神経乳頭の形が緑内障によく似ていましたが、こちらも急ぐ状態ではありません。白内障自体はあまりひどくありませんが、緑内障の管理を正確に行うためにも、手術加療をお勧めしました。緑内障に関しては手術が終わってからきちんと管理を始めます。まずは連携病院に予約をとって、紹介状を書いて手術の準備をしました。診療費は9,820円、3割の自己負担は2,950円でした。2020.1.16

痒い(15歳女性TR):アレルギー性結膜炎(花粉症)

数日前から両眼のかゆみ。こすると痒みが増す。毎年2月の始めに同じ症状がおきる。これまでの点眼薬で痒みが治まっていたので、同じ薬を処方して、おそらく今年は終了です。薬代を含めて診察費は4570円ですが、3割の自己負担ならば1370円ですが、子供の医療証で無料でした。2020.3.24

人間ドックで緑内障の疑い(50歳女性HC):緑内障様視神経乳頭

人間ドックで緑内障に似た視神経乳頭を指摘された。視神経の形は緑内障に似ているものの、一般的な眼検査とOCT検査を行った結果、緑内障の所見はありません。ただし、父親が緑内障とのこと、念のために半年に1回OCT検査を行うことをお勧めしました。初診料と検査代金を含めて8680円。3割の自己負担金は2600円でした。2020.3.21.

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右視力低下・にじむ(44歳男性IT):VDT症候群

リモートワーク中、2週間ほど前から感じ始めた症状です。適切なメガネをかければ視力はいいのですが、他にもにじんで見えるという訴えがあり、念のため詳しい眼底検査も行いましたが異常はありません。

パソコンを見て近距離にピントを合わせていると、目の中の筋肉が固定して、疲れやすくなってしまいます。とくにモニターは紙と違って、実物ではないので、目には余計な負担がかかります。さらに集中をしてモニターを見ると瞬きが少なくなるので、目が乾きやすくなりドライアイの刺激症状が起きてきます。

44歳という老眼の症状が出始める時期に、長時間のデスクワーク、しかもパソコンを見すぎたことが原因で、VDT(Visual Display Terminal)症候群と呼ばれます。

リモートワークで急にパソコンを見る機会が増え、ここに老眼、ドライアイなどが重なったための症状で、仕事中の適度な休憩、メガネの度の変更、ドライアイの点眼などから始めます。診療費は8160円。自己負担金は2450円です。2020.8.21

健康診断で緑内障を指摘(49歳女性OM):緑内障

健康診断で緑内障の疑いと言われた。一般的な眼検査の他にOCT検査、視野検査を行った結果初期の緑内障の診断です。後日眼底写真の撮影、複数回の眼圧測定を行って長期の治療計画をたてる旨、ご説明しました。診察料は14480円、3割の自己負担金は4340円でした。2020.3.26